ととの日記

大人気配信者兼大人気インスタグラマー兼大人気ブロガーととさんの日記です。

勝手に深読み メリールー / SIX LOUNGE

 みんなは歌を聴くとき、どんなふうに聴いてるだろう。歌詞を重視してるかもしれないし、音楽性を聴いてるかもしれないし、ごちゃごちゃ考えずに「好きだから聴く!」って人もいるかもしれない。あたりまえだけど聴き方なんて聴き手の数だけあって正解はなくて、それが音楽の良いところの一つだと思う。

 俺は好きな歌を聴くとき、深読みしながら聴くことが多い。捻くれ者だから歌詞の意味を直接うけとらずに自分の好きなように解釈してうけとっちゃったりする。たぶんBUMPerはこういう聴き方すること多いんじゃないだろうか。藤原基央の歌詞って深読みしたくなるよねわかる。

 

 そんなわけで今回はSIX LOUNGEの名曲「メリールー」を勝手に深読みして拡大解釈していこうと思う。最近この歌について誰かと話したいんだけど周りに知ってる人いないからここに書いちゃう。とりあえず聴いてみてほしい。


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 やっぱいいなすこすこすこ。ストレートに聴くと少し寂しがりで一途なの女の子(メリールー)と、強気で余裕のある男の子の恋愛の歌っぽい。ただよく聴いてみると、普通の恋愛の歌にしては少し違和感がある。たとえばサビ。

”””

メリールー

お前を抱きしめてやる

君の温もりがたまに欲しくなる

メリールー

眠いかい?抱きしめてやる

君の小さな身体

たまに思い出す風に乗って

”””

 「たまに欲しくなる」とか「たまに思い出す」とかからわかるように、これは”君”が今は傍にいないことを示唆している。でも「死ぬときは君の隣」とも歌ってる。

 これは、自ら命を絶ったかつての彼女への歌、だと俺は思う。

 

 そう思って聴くとめちゃめちゃ切ないポイントがいっぱいでてくる。まず日本の歌において、

Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→ラスサビ

というのが一般的な進行なのに対してこの歌は

Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Bメロ→ラスサビ

と進行している。序盤はAメロBメロが多く、後半はサビが多いアンバランスな構成。

”””

漫画を読むあなたの横顔が好きよ

夢中になるその丸い目が愛しいの

いつも背中ばっかり追いかけているわ

迷いのないその背中が愛しいの

”””

 先程のサビの歌詞と比べてみると、AメロBメロはかつての彼女の記憶であり、サビでは主人公が記憶の中の彼女に語りかけているように思える。

 そうするとこのアンバランスな構成は、最初は彼女との日々を思い出していただけだった主人公が、段々と気持ちが抑えられなくなり、「眠いかい?抱きしめてやる」と記憶の中のその人に歌うようになり、ラスサビの後にはそのメッセージもなくなってただ「メリールー」と叫んでいると解釈できる。サビの「メリールー」は語りかけるような歌い方なのに対してラスサビ後の「メリールー」は叫ぶように歌っているのも相まってめちゃ切なくなる。すこ。

 

 ラスサビの「死ぬなんてまだ考えたりもしない」の部分。これも「(君が)死ぬなんて(あの頃は)まだ考えたりもしない」に聴こえてくる。

 そしてその直後、この歌で一番インパクトが強いであろう「ねぇ私大人になりたくない」の部分。俺の記憶にこのフレーズが強烈に残ったように、主人公にも彼女のこのセリフが強烈に頭に残ったのだろう。つまり、「ねぇ私大人になりたくない」と言って泣いている姿が、主人公が見た最後の姿なのかもしれない。この言葉は主人公が聴いた彼女の最後のセリフだったのかもしれない。彼女は、どうしようもなく変わっていく自分に耐えきれなかったのかもしれない。だからこそ今はいない”君”に対して、「死ぬときは君の隣」と言っているのかもしれない。色んな妄想が捗る。

 歌詞に加え、気怠げなバンドサウンドとヤマグチユウモリの悲痛な歌い方がまたこういう妄想を膨らませてくれる。

 

 言いたいことが言えて満足してきたしバイトの時間もそろそろ終わるから第一回勝手に深読み記事はここらで終わろうかな。最後まで読んでくれた人ありがとう、またね!